「若はげ」はホルモンバランスの乱れが原因
通常、若ハゲと呼ばれるものは、若年性脱毛症に分類されます。
頭部に小さくできる円形脱毛症とは違いがあるのです。
円形脱毛症に関しては極度の精神ストレスで起こる自己免疫疾患だといわれています。
遺伝性、内分泌異常などの身体的問題で起こる可能性は非常に低いのです。
若年性脱毛症の多くは20代に始まり、身体の衰えで症状が出ることを壮年性脱毛症と呼んでいます。
主にホルモンバランスの異常から起こる症状だといわれています。
育毛業界では若年性脱毛症と壮年性脱毛症に分けながらも、AGAと名称をつけてまとめています。
AGAとは日本語で男性型脱毛症のことを表しているのです。
このAGAになる主な原因は5αリダクターゼ(還元酵素)とテストステロン(男性ホルモン)が結合することで出来るジヒドロテストロン(DHT)の増加です。
ジヒドロテストロンは、別名を脱毛ホルモンといわれるくらい強力な男性ホルモンで、毛髪に必要な身体の働きを阻害します。
よく勘違いされている事項ですが、男性・女性を問わずに男性ホルモンと女性ホルモンは体内にあるのです。
ですから、男性型脱毛症は男性特有の症状ではなく、女性にもあることを覚えておきましょう。
女性の薄毛の原因もホルモンの分泌異常が関わっている例が多くあります。
AGAの8割は遺伝性が多く、母親が薄毛で75%、父親が薄毛だと50%の確率で影響を受けると言われています。
男性ホルモンだから父親だけの影響を受け継ぐものではありません。
若はげの原因である男性ホルモンの1種、ジヒドロテストステロンが増えても影響を受けない人もいれば、育毛成分の効果が少ない人もいます。
これが遺伝に関わる体質の特徴で、メリットもあればデメリットにものなりえます。自分の脱毛原因に合った育毛成分を見つけ出す必要があります。
例えば、他の人に効果があった育毛剤を使っても必ず自分にも同等の効果が出るとは限りません。
育毛方法は自分自身で原因を確かめ、計画を立ててから始めるようにしましょう。
別例ですが、女性に起こる脱毛症は産後に多いといわれています。
ただ、授乳期に育毛剤を使用するのは何かしらの影響を受けやすいので、食事で改善するのが無難です。
育毛剤も自然植物や海藻類から摘出した成分を使用するように工夫をしています。
しかし、個人の体質によってアレルギー反応を引起す可能性も考えられるため配合成分のチェックは重要なことなのです。
また、サプリメントで手軽に栄養補充が出来るといえども、1日に摂取量を越えてしまうと逆に体調を崩しかねません。
育毛に必要な成分を配合しているものを良く選んでから利用するようにしましょう。